烏鷺光一の「囲碁と歴史」

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金色夜叉と囲碁・尾崎紅葉(青山霊園)

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尾崎紅葉の墓と父親の彫刻師(根付師)尾崎谷斎の供養塔
                
                 
                     
 青山霊園に明治時代の小説化・尾崎紅葉の墓があります。
 紅葉といえば「金色夜叉」の作者として有名ですが、作品名は誰でも知っていますが意外と内容は知らない人が多いのではないでしょうか。(私がそうでした。)
 「金色夜叉」は明治30年に読売新聞で連載が始まり、続編が断続的に作られる人気作品となります。しかし、明治36年に紅葉が病死したため未完のままとなりました。
 ストーリーは,、次のとおりです。
 苦学生の間寛一には恋人の宮がいましたが、宮は富豪の富山に見初められ、そちらへ嫁ぐ事になります。激怒した寛一は熱海で宮を問い詰め、足蹴にして去っていきます。数年後、寛一は世間に復讐するために高利貸しとなり、やがてお宮と再会するといった話です。
 ところで、金色夜叉の中で碁会所を舞台としたシーンがあることが分かりました。続金色夜叉 第7章の場面です。
 熱海で別れたお宮は数年後、寛一の消息をつかみ、ある日訪ねます。お宮を許せない寛一は家を抜け出しますが、突然雨が降り、いつも見かけていた碁会所に飛び込むというシーンです。
 作品は著作権が切れてネットなどで無料公開されていますので一度ご覧ください。私はネットの「青空文庫」で入手しました。
 文書は明治時代の文書ですので非常に読み辛いのですが、馴れてくると言葉のリズムというか、文書表現が中々すばらしいなと思いました。「高利貸し」がアイスと書かれて最初分からなかったのですが、「高利貸し」=「氷菓子」=「アイス」と当時使われていた隠語も分かり面白かったです。
 そういえば、「金色夜叉」の寛一にはモデルがいたそうです。紅葉の親友で、児童文学者の巌谷小波です。巌谷には芝の紅葉館という高級料亭で働いていた須磨という恋人がいましたが、ある出版社の御曹司に横取りされ、その話を知って激怒した紅葉が「紅葉館」に乗り込み須磨を足蹴にしたそうです。この出来事をヒントに作品が作られたといわれています。
 なお、この一件が関係あるかは分かりませんが、尾崎紅葉の「紅葉」とは「紅葉館」の事だそうです。「紅葉館」は鹿鳴館が無くなって以降、外国人の接待に使用される等、政府も外交で活用する高級料亭でした。現在は跡地に東京タワーが建っています。囲碁界においても、様々な対局が行われた、ゆかり深い場所です。有名な二十一世本因坊秀哉が木谷実と対局した引退碁もここで行われています。
 寛一のモデル巌谷小波の父は明治三大書家の一人とされた巌谷一六で、紅葉の墓の揮毫も彼のものです。
      
 最近、青山霊園の有名人の墓を続けて紹介してきましたが、今回分で撮影した写真がなくなりましたので、お墓の紹介は一旦区切りとさせていただきます。まだまだ未撮影の場所もありますので機会があればまた取材したいと思います。

                       
 墓の場所: 青山霊園 1-ロ-10-14


 
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