心眼寺 真田丸と龍馬暗殺犯
大阪市天王寺区の宰相山公園の西側にある「心眼寺」は大阪冬の陣で真田幸村が築いた大阪城の出城「真田丸」の跡に建てられたそうで、山門脇には「真田幸村出丸城跡」の碑が建立されています。寺は幸村親子の冥福を祈るため、大阪の陣の数年後に創建されたそうです。
心眼寺境内には京都見廻組の隊士、桂早之助、渡辺吉太郎の墓があります。京都見廻組は新撰組と同じく京都の治安を守るために組織されますが新撰組が町人や農民を含む浪士で結成されたのに対し、京都見廻組のメンバーは全て幕臣でした。
慶応3年に京都の近江屋で、坂本龍馬、中岡慎太郎が暗殺されます。真偽のほどは分かりませんが函館戦争終結後、捕えられた元京都見廻組の今井信郎が近江屋の暗殺は京都見廻組によるものだと供述したそうです。指揮したのは新撰組を脱退し見廻組与頭となった佐々木只三郎で桂と渡辺も襲撃のメンバーだったそうです。両名ともその後に「鳥羽伏見の戦い」に参戦し戦死。心眼寺に葬られました。
| 幕末・明治維新 | 23:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑